情報化と教師の働き方

情報化が進み、特にクラウドサービスがこんなに広がると、教師の働き方がまったく変化していくな、と実感している。

私のふだんの業務も、成績処理・出席入力のような職場のシステムでしかできないものは一部にあるにせよ、多くは「どこでもできる」仕事になっている。授業プリントや配布物は、Office 365 でwordやexcelなどソフトをどの端末からでも呼び出せるし、そもそも課題物はGoogle Workspace の諸機能で管理しているから、自宅でも作業ができる。ちょっと高度にデザイン性のある仕事やPDFの管理にはAdobe Creative Cloudの諸ソフトを呼び出して業務を進められる。

ところで、こうした雑務は、相当程度、「自動化」できる仕組みがあると省力化できることがわかりはじめている。OfficeでいうとVBAとか、Google でいうとGASとか。こうした仕組みを新たに学ぶことは、「初期投資」として時間や労力がかかってしまうけれども、長期的に見ると間違いなくよい、と思っている。私も高橋宜成『詳解! Google Apps Script 完全入門 第3版』(秀和システム、2021年)などで勉強してきたけれど、結局、触ってみながら、調べながらやるとなんとか形になったりする。

さて、雑務がどこでもできる仕事になってきていることもあって、「残業しなければならない雑務」ではなくなってきている。だけれど、残業が多いのはなぜなんだろうね。そして、こういう、仕事がどこでもできることは、ワーク・ライフバランスからすれば、喜ばしいことなんだろうか。私としては、かなり業務とそうではないことの線引きが相当程度薄まっているような実感があるのだけれど、これは幸福と呼ぶべき状況なんだろうか?



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