わたしの積読(3)
今日の積読 チョ・ナムジュ(矢島暁子 訳)『ミカンの味』朝日新聞出版、2021年。 韓国フェミニズムが紹介されるようになり、日本でも知られてきました。特に『82年生まれ、キム・ジヨン』は、日常で経験する女性抑圧・差別を描き、広く共感を呼んで #MeToo 運動でも言及される作品です。 今日の積読の『ミカンの味』は、『82年生まれ、キム・ジヨン』の作者であるチョ・ナムジュによる小説作品です。その内容は、カバー裏の紹介によれば次の通りです。 中学校の映画部で仲良くなったソラン、ダユン、ヘイン、ウンジは「いつも一緒にいる四人」。中学三年生になる直前、彼女たちは旅先の済州島で衝動的にある約束を交わし、タイムカプセルに入れて埋める。さまざまな感情と計算が隠されたこの約束をめぐって、次々と事件が起こるが――。 4人の女子中学生の葛藤や成長を描きながら、それぞれの「声」を取り上げている小説です。「シスターフッド小説」として評価されています。