中日・福敬登投手がネット上の中傷に被害届提出、投稿者特定へ

中日ドラゴンズの福敬登投手がインターネット上の中傷に対し、法的手段に訴えることを決めたとの報道がありました。

「殺すぞ、死ね、が当たり前になっている」中日・福敬登が“入団時”から受け続けた中傷《被害届受理、投稿者の特定へ》

2015年のドラフト会議で4位指名を受けて中日ドラゴンズに入団した左腕の福投手は、同球団の伝説的投手である山本昌投手の背番号「34」を継承したことで話題になりました。

ルーキーイヤーに1軍に帯同し、翌年には育成契約に降格するという経験を経て、昨シーズンの2020年は53試合登板、25ホールドなどの成績を残し、最優秀中継ぎ投手としてタイトルを受賞しました。

中継ぎ投手という立場上、1シーンや1球で試合を左右してしまうこともあり、ミスが目立ってしまうポジションにあります。福投手は試合のたびに多くの誹謗中傷のメッセージを受けていたようで、中には「殺すぞ」や「死ね」といった殺害予告とも取れるものも少なくなかったようです。

インターネット上の雑言などは、無視すればいいという意見もあります。また、福投手自身も記事内で語るように「批判されるのは当たり前だ」というように、有名人なら言われても仕方ないという発想もあります。

しかし一方で、殺害予告は行き過ぎており、そうした憎悪の投稿に対するハードルが低すぎるのではないか、と思われるのも事実です。福投手はこの状況を変えたいという問題意識から、法的手段に出るという勇気ある行動を起こし、抑止力につながればよいと願っているのです。

昨年5月には、プロレスラーの木村花氏が、テレビ番組の演出に端を発するインターネットでの中傷を引き金として自死を選んだことが、大きな話題となりました。インターネットの使い方や投稿の内容については、「個人の良心」や「利用マナー」というレベルだけではなく、ある種の法的な規制なども必要になってくるのかもしれません。

コメント

このブログの人気の投稿

R80という方法論

選挙での投票先を問うアンケートに「慎重な対応が必要」?

毎日コツコツ英文読解